インタビュー参加者
畜産業が盛んな曽於市では、
ふるさと納税の返礼品の
牛肉や豚肉が人気です。
市内にある曽於高等学校は
鹿児島県内で唯一の
畜産食農科を設置しており、
畜産業の次世代の担い手育成に
力を入れています。
教育の現場にそお星人が潜入!
生徒さんにお話を聞きました。

畜産食農科を
選んだ理由は?

小さい頃から動物が好きで、この学科を選びました。

畜産食農科では
どんなことを
学びますか?
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久保さん
1週間に4回、
多いときは8回の実習があります。 -
井之上さん
実習は栽培、食品加工、牛、豚の4つに分かれていて、週ごとにさまざまな実習をします。
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田口さん
私も牛の専門に進みたいです。座学では牛や豚の品種なども学びます。自分が学びたい分野なので学んでいて楽しいです。
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末満さん
私は3年なので週4回実習があります。専門的な実習や課題研究の時間もあります。牛は一般的には夜に分娩をしますが、日中に分娩を誘発する昼間分娩法を研究しています。


牛や豚などの
お世話をするときに
気をつけて
いることは?
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久保さん
1頭1頭個性が違うので、接し方を間違えると危険なこともあります。例えば、少し気性の荒い牛は落ち着かせるように接します。
牛に使う言葉があって、「バーヨ」というのは落ち着いてといった意味です。 -
末満さん
まだ1年生で、経験が浅いので、近くで触るときも優しく接するように心がけています。少しずつ距離を縮めていけたらと思います。
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田口さん
特に衛生面に気を遣っています。感染症になってしまうと、他の畜産農家さんにもご迷惑をおかけしてしまうので、石灰水での消毒などを徹底しています。

人間と同じように 食事をあげる量や位置なども 気をつけています。
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末満さん
言う事を聞かないときでもイライラせず、心を広く持って接するように心がけています。

牛のおかげで様々な学びを 得られていることを忘れずに、 環境にも感謝の気持ちを持って 向き合っています。
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末満さん
3年生になって、自分の名前の牛をつけてもらいました。先輩方が自分の名前の牛をかわいがっている姿をみてきたので、自分も早く自分の牛がほしかったので、
うれしかったです。 -
田口さん
ぼくも3年生になるころには、名前をつけた牛のお世話ができるようになりたいです。

畜産食農科を
選んだ理由は?
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久保さん
先生がいろんな知識を持っていて、教えてくれます。わからないことがあっても聞きやすいし、間違えても大丈夫だなっていう安心感があります。
(隣にいた先生が涙!?) -
井之上さん
地域の人々と触れ合う機会が多くて、
いろんな発見があります! -
田口さん
先輩と一緒に実習する機会が多いので、学年を超えて仲良くなれることが魅力です。
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末満さん
進学を目指すような学科から、畜産食農科のように専門的な学科があって、それぞれの学びを尊重しているところがいいところです。


曽於市は
好きですか?
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久保さん
近所の方や散歩している方、周りの人たちが家族のように接してくれるところです。挨拶すると、返してくれるので、部活前とかだったりすると元気がもらえます。
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井之上さん
自然に囲まれていて、空気がおいしいところが好きです。
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田口さん
私も自然が豊かなところが好きです。
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末満さん
高校入学で曽於市に引っ越してきました。
地域の人がすごく優しい。
犬の散歩しているときにも周りの人が気さくに話しかけてくれます。

将来は
どんな道に
進みたいですか?

女性の方が少ないのですが、牛の人工授精師になりたいです。
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井之上さん
まだ1年生でこれからの高校生活を通じて、見つけたいと思っています!
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田口さん
牛のことを学べる農業系の大学に進学したいです。そのあと曽於市に戻ってきて、曽於市の畜産に貢献したいと思っています。
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末満さん
畜産が身近に感じられるようになって、もっと就きやすい職業になったらいいなと思っています。

久保さん
祖母が牛を飼っていて、身近に牛がいる環境で育ち、畜産に興味を持ち曽於高校に入学しました。今までは牛が近くにいる環境で生活してこなかったので、難しいことや忙しくなることもありますが、いろんな経験ができるので、選んでよかったです。
井之上さん
小さい頃から動物が好きで、この学科を選びました。今まで動物とこんなに触れ合う機会がなかったので、大変なこともありますが楽しくやっています。
末満さん
小さい頃から牛が好きで、この学科を選びました。牛は警戒心の強い動物ですが慣れてくると寄ってきてくれます。そんなところが好きです。
田口さん
3年前の全国和牛能力共進会※をみて、牛に興味を持ち、入学しました。
※注:和牛日本一を決めるため、5年に一度、開催される「和牛の祭典」